京町家の建築と庭のあり⽅をオマージュした、外と内が曖昧に共存する和モダン住宅「津守の家」
前庭、中庭、後庭の間に居住空間を配置することで外側と内側が曖昧になり環境に溶け込むイメージで設計された津守の家。
深い軒によって⾬⾵による家へのダメージを軽減し、さらには⽣活にゆとりが⽣まれ、尚かつ⾬の⾳までも楽しい、内にいながら⾃然から感受性が刺激される贅沢な空間になりました。
照明計画はダウンライトやシーリングライトなどの真上からの光はなるべく使わず、主に間接照明を⽤いることで⽇本的なほの暗い、しっとりとした優しい雰囲気としました。
また、冬はリビングの薪ストーブで暖を取ることで、エアコンなどの暖房機器では感じられない⽕の静かで豊かな暖かさを感じることができます。
また、東側に配置した主寝室や⼦供室、洗⾯脱⾐室は朝⽇や⾵を効率よく取り込むように窓のレイアウトや種類を選択し、⼀⽇の始まりをいかに快適にするかなど、実際の⽣活を想像しながら細やかなパッシブデザイン的設計を⼼がけました。
細部に⾄る質感と⽣活のしやすさが両⽴する、優しいたたずまいの住宅です。