WB HOUSE2019.12.13
新建新聞社様が発行しているこちらの雑誌に『人生100年時代の隠れ3大リスク』と称してこんな記事が掲載されていました。
①雨漏りリスク『軒ゼロ住宅』が危ない。
最近は軒の出がない住宅が増えていますが、私もあの住宅を見るたびに本当に大丈夫なのだろうかといつも心配になっていました。
日本の伝統的な民家は軒が大きく、日射を調整したり、風雨が直接外壁に当たり難くする造りになっています。
軒ゼロ住宅は、躯体内部に雨水が侵入しやすいリスクがあるので注意しなければなりません。
②内部結露リスク『断熱材が濡れると危ない』
ここのところ壁体内結露に関する記事が多く出てきていますので、この部分も十分に注意しなければなりません。
③工事中の雨漏れリスク『築後一年が危ない』
現場施工中の湿気が建物内にこもった状態で木材などの含水率も高くなっていますので、新築後一年は結露などのリスクが高いといえます。
上記のようなことを避けるために大切なのが、『通気層』です。
蒸れ腐れを防ぎ耐久性を高めるために大切なことは『通気層』をしっかりと確保することです。
高気密高断熱の住宅だからと言って『通気』をないがしろにすると建物は長持ちしません。
カナダでは軒ゼロ住宅での蒸れ腐れが社会問題になったようです。
高温多湿の日本で人も家も健康でいるために、改めて『通気』の大切さを学ぶ必要がありそうですね。