KODAMA2019.11.28
こんにちは、ウッドビルド 児玉です。
今月の21日に北海道のNHKで
「香り、におい 苦しまない職場を」
というタイトルの特集が放送されました。
これは工場兼社員寮をWBHOUSEで建てられたご主人が化学物質過敏症で悩むお菓子屋さんが取材を受けたものです。
取材された経緯としては
「化学物質過敏症」という病気をご存じの方も多いと思います。
身の回りのごくわずかな化学物質に反応してしまう病気で、柔軟剤や消臭スプレーなどの人工的な香りで体調不良を引き起こしてしまうこともあります。
症状によっては、外にでることも働くこともできず、社会とのつながりが断たれてします人もいます。
そうしたなか、倶知安町で始まった化学物質過敏症や香害で悩む人たちと社会を結ぶ取り組みとして紹介されました。
※一部NHK 北海道のHPより引用
NHK 北海道の番組動画は下記のホームページからご覧いただけます。
WBHOUSEで建てていただいた経緯は
この北海道倶知安町にある“お菓子のふじい”さんのご主人が化学物質過敏症を数年前に発症しました。従業員の方やまわりの方の柔軟剤などでも体調を悪くされるようにもなりました。そこで社長である奥様が化学物質過敏症や香害のことをより多くの方に知っていただくための活動として“カナリアップ”を立ち上げました。
そして、同じ化学物質過敏症や香害で悩む方であればご主人と一緒に働けるのではと考え、同じ病気の方の求人も始めました。
そういった取り組みの中でWBHOUSEの関係者と知り合い、化学物質過敏症の方や香害で悩む人が働けて、住む場所も提供できればと考え、WBHOUSEを取り入れた工場兼社員寮を建築されました。
私も“お菓子のふじい”の社長である奥様からは講演などで化学物質過敏症や香害についてのお話は聞いていましたが、9月に開催したWBHOUSEの全国大会の際には会員工務店の皆様とWBHOUSEで建てた工場も視察させていただいたり、ご主人からお話を聞くことができました。
カナリアップについては下記のホームページをご覧ください。
WBHOUSE以外にも使用する建材や電磁波など様々な部分に気を使った建物になっています。そのおかげか、私たちがうかがった時には3人の化学物質過敏症や香害で悩む方が働きながら住んでいました。
すべての化学物質過敏症の方や香害で苦しむ方の悩みをWBHOUSEだけで解決できるわけではありません。建てられる方の知識と時間、そして金銭面も必要となりますし、建てる工務店側も知識や時間などそれぞれの協力と努力がなければ実現できません。
ただ、私たちもこういった取り組みによってシックハウス症候群や化学物質過敏症、香害で苦しむ人が一人でも減る、そして予防になればと考えて家づくり、そしてWBHOUSEを全国にお伝えしていきたいと思います。